歌詞訳

Touch...

NCTの日本語訳を中心に載せます。すごーく気まぐれです。

NCT 127◇ELLE Korea 2018年5月号【訳】

“ 世の中には難しく考えれば難しく、簡単に考えればまた単純になることが多いですよね。
僕たちがそうだと思います。”
ドヨンのこの表現はまさに正確だ。
これまでNCTを知らない人にNCTというグループを説明するのは、とても難しいことだった。
今までに数名がデビューしたがそのメンバーは全てではなく、ユニットとしてわけられ、あるメンバーは積集合のように2つ3つのユニットに属することもあり、このユニットに属したと思っていたメンバーが次の活動のときには現れないこともある…。
そのため、説明しようとすればするほど困惑させるこのグループについて一言一句解説するのはやめて、言いたい言葉はこれだけだ。
とにかく、見てください。
NCTの名前が入ったステージすべて。

 


韓国でアイドル文化はいつからか主流大衆文化の領域を抜け出した。
時には全国民が知っているメガヒット曲が誕生し、サバイバル番組や芸能プログラムを通じて大衆的な認知度を得るメンバーも出てくるが、ざっと横目で把握しようとするとK-POPという名称で巧みに拡張されたこの市場は理解するにはあまりに巨大だ。
反面、力を入れてアイドルシーンを掘り下げ、新しく完璧なプロデュース力を期待するこの市場にとってNCTはSMが披露した ‘究極のアイテム’ に近い。
もしかしたらマーブルキャラクターが勢揃いした映画を4DXで鑑賞しながら感激の涙を流す初期マーブルファンの心境と似ているかもしれない。
だからといって、大衆にチームのアイデンティティを見せたいという欲がないわけではない。

 


今年3月、<NCT2018 Empathy >というタイトルでNCT127、NCT U、NCT DREAMの18名の声を1枚のアルバムに詰め込み、全6編のMVを発表した記録を、メンバーたちは誇らしく思っている。
NCTというブランドでデビューしたとき、NCTとは何なのかと気になった方が多かったんです。
この2年間たくさんの方が理解するのが難しいと考えていたことを、今回のプロジェクトで説明できると思います。
歌とパフォーマンスも重要ですが、今回の活動は ‘NCTはこういうグループだ’ というのをお見せする始点になるのではないかと思います。”
リーダーであるテヨンは確信を持って話した。
YouTube再生回数220万回を記録した<100秒で見るNCT 18名>の動画は良い証拠だ。
続けて、メンバーたちも口を開く。
“18人が一緒につくったアルバムそのものに胸がいっぱいです。
NCTが何なのかお見せすることが目標でしたから。
一緒に活動をしながらメンバーたちのアーティスト的な面も見て、僕たちが成長している確信もうまれました。”(マーク)
“1つのアルバムから多様なジャンルとステージをお見せすることができてよかったです。
いくつかのユニットが相次いで活動したおかげで、大衆にもNCTの存在感やチームの印象を残すことができたと思います。”(テイル)

 


今までNCT127は大衆的な趣向をそれほど気にしなかったかのように見えた。
早いビート、それにふさわしい激しいダンスでステージ上のメンバーたちの顔すら認識困難だったデビュー曲 ‘消防車(Fire Truck)’ 、テヨンが得意のどっしりとしたラップが導入部の印象を決定づけた ‘Limitless’ 、そして何度も繰り返されるリフレインの歌詞を聞き取るために集中しなければならなかった(問題の歌詞は ’빨리 빨리 피해 right cherry bomb feel it yum’ である) ‘Cherry Bomb’ まで。
だが、今回披露した ‘TOUCH’ は明るく柔らかさが出ていて、これまでとは確実に違うステージだった。
今までのユニットの色を覆すタイトル曲を選んだことにメンバー同士で意見は出なかったのだろうか?
期待と不安が交差したものの、良い曲であるという事実に全員が同意した。
“みんな聞いてすぐに好きになりました。
楽しい曲だから練習するときも元気が出るねとメンバーで話していました。”(ジェヒョン)
実際、メンバーたちはいつもより明るく楽しい雰囲気で活動中だ。
“ヒョンたちの可愛い姿がたくさん見られました。
ラジオや他の活動をするときも、普段よりリラックスした感じというか。”(ヘチャン)

 


<NCT2018 Empathy>の活動と並行して、NCT127は4月初週に日本デビューショーケースまで行なった。
SM初の日本人アーティストであるメンバー・ユタの興味は格別だろう。
“緊張しましたが、無事に終わりました。
なんといっても僕が日本語が難しい他のメンバーを代表してその場をリードして、最後まで引き受けなければいけなかったので肩の荷が重かったです。
でもメンバーが僕に頼ってくれる感じもうれしかったです。笑
今回の活動をしながらもっと団結しなきゃいけないとたくさん思いました。”(ユタ)

 


これほどキラキラしている青春の若者たちが18名も1つのグループに集まっているのは非現実的なことのようにも感じられる。
その中でちょうど半分である9名に逢った時間で確信できたことは、NCT127は思っていたよりしっかりとお互いを頼っているということだ。
韓国語が1番苦手なウィンウィンが言葉に詰まったら“前、僕にこれが好きって言ってなかった?”と代わりに1つ1つ話をしてあげようと努力するドヨン(特に、人は話さなければ表現したいことがないと考えるがそうではなく、ウィンウィンがずいぶん適応してくれてすごくありがたい、という言葉が美しかった!)、当時は考えもできなかったがユタが日本ショーケースのときとても大変そうだったというジャニ(ジャニはメンバーが認めるNCTの ‘コミュニケーションセンター’ で人見知りをするメンバーの間でほぼ唯一の ‘ピースメーカー’ だ)、メンバーと話すだけでも気持ちが楽になるときが多くていつも感謝していると打ち明けたテイルと、休まず活動するマークを見ると心から力が出るというユタ、傍で見守るときも、息がつまりそうなほどのスケジュールとイベントを消化する瞬間にも、メンバーたちはお互いの立場と役割を明確に認知して応援しあっている。

 


アーティストとしてもっと上手くやりたい分野に欲を出し、どんなステージならNCTアイデンティティを代弁できるのかと悩む過程をメンバー全員がきっと通っているだろう。
すべてのユニット活動に参加してきたマークは今もまだ自分の色を探している途中で、中国舞踊を専攻していたウィンウィンはヒップホップダンサーとして自身だけのスタイルを確実に構築したいといった。
末っ子であるヘチャンは強烈かつ強いステージが好きだが、本人の声が明るく爽やかなムードに合うことをわかっていて、ヒョンであるテヨンはヘチャンのそんな特徴を理解して ‘まだピッタリ合う曲を見せられていないんだよ’ と励ますこともあった。
嬉しいのは、みんな見せるものがまだたくさん残っていると考えていること!
‘1つは2つになって、時には100になる。固まってしまった世の中を柔軟に。自由な僕たちを見て。自由だ。’
限界が無いこと(Limitless)を歌った ‘無限的我’ の歌詞のように、自由に疾走する青年たちを理解するためわたしたちに必要なのは、硬直した視線ではなく、ありのままを見守る態度だ。

 

 

 

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左:ユタ
「今回のアルバムは結果より過程のほうがより重要なアルバムです。
メンバー同士、もっと理解できるようになったからです。」
右:テイル
「たくさんの人たちが夢を探してソウルに来る理由があると思います。
僕たちのスタートラインでもあります。」

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ジェヒョン
「新しい試みを楽しむタイプです。
何かをするときは集中してこなします。」

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ドヨン
「ライヴは必ずしなきゃいけないと思っています。
欲があります。」

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テヨン
「自分の動機づけとなる細やかな目標を立てようと思います。」

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左:ジャニ
「ソウルはいつからか僕のアイデンティティーになったようです。
僕のことを説明するとき、欠かせない都市になりました。」
右:ヘチャン
「時には考えを捨てて、流れに身を委ねることが助けになると思います」

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マーク
「僕たちが成長しているということに確信がうまれました。
アルバムに対するプライドもあります。」

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ウィンウィン
「大変なことを誰かに打ち明けるのは僕にとって難しいです。
明るい姿を見せたいです。」

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